WEBマーケティングと言えば、自社のWEBサイトを構築し、SEO対策等で多くの閲覧者を集める集客だと思われている方がおられます。しかし、これは間違いです。
マーケティングとは、商品の開発から広告宣伝を含めて販売まで、顧客との関係性をいかに築くかと言った、売れる仕組構築を指すものです。それに対して集客は、WEBサイトや実店舗に、いかに多くのお客さんを集めるかと言う手段を指すものです。
実店舗の例で考えれば分かりやすいと思います。チラシ等で店に多くのお客さんを集めても、必ずしも売り上げが上がるとは限りません。自分の好みの商品がなかったり、コスパが自分の思いと異なっていたりすれば、足を運んだとしても、商品を購入するとは限らないのです。しかし、一方で実店舗の場合に、お客さんが訪れてくれなければ商品が売れないのも事実です。これは誰しも理解できる話でしょう。
この様に、マーケティングとは集客を含む売れる仕組みの構築そのものであり、WEBマーケティングとWEB集客の関係も、全く同じなのです。
従って自社のWEBサイトに、多くの訪問者を確保するWEB集客は必要条件ですが、それと同時に昔から指摘されているマーケティングで大切な視点をしっかりと持って、商品戦略や販売戦略を講じる事が大切なのです。
WEBマーケティングの時代以前から、マーケティングで大切な事項としては、ターゲットを設定すること、ターゲットの心に届く訴求方法を考えること、ターゲットに合わせた媒体を利用すること、の3項目が重要だとされてきました。
WEBマーケティングは、この3項目の中で3つ目の媒体をWEBに据えたものなのです。従って、WEBマーケティングにおいても、ターゲットを設定し、そのターゲットの心に届く訴求方法を考えることは極めて重要で、忘れてはならないのです。
すなわち、WEBマーケティングはWEB集客とはイコールではなく、集客する事だけに注力するのではなく、ターゲット層を設定し、そのターゲットの心に響く訴求をいかにサイト内で行うかに、もっと注力すべきだと言えるのです。
本当のWEBマーケティングとは何かを再考し、自社のWEBサイトの見直し、充実を図りたいものです。