関西の百貨店で販促部門のチ-フをしていて、現場の物販の売上向上を長い期間やってきました。この10年は売り場に集客、売り場での販売活性化から離れて、通信販売を含めた外商部門に配属になりそこの底上げをずっとやっています。広告宣伝・プロモーションは物販においては、一番先に考えなければならないことになります。店舗販売においてもこれらのことが大切な事であるのはもちろんですが、外商部門においては、ここが揺らぐとにっちもさっちもいかなくなります。
一昔前ならば、百貨店のブランド力で、外商も連動してものが何もしなくても売れました。ところが百貨店そのものの売上がガクンと落ちてきていますので、外商の売上はドンドン下がる一方でした。行かない百貨店の商品を、わざわざ取り寄せて買おうという人は実際にはあまりおられません。毎年、年度末に一年の振り返りの会議が開かれます。それぞれの部署において、独自の理由があり右下がりの結果の説明がなされます。それはそれで理屈が通ってはいるのですが、それはそれで結構。ただそれがどうした、大切なのは次どうするんだ?ということがお決まりの結論になっています。
その際に広告宣伝とプロモ-ションの説明を何度もしてきました。少しずつですが、成果が出てきて、売り上げが右上がりになってきてはいるのは嬉しい事であります。広告宣伝は一般社員にはなじみやすいのですが、マーケティングに絡めたプロモ-ションというと馴染みがあまりありません。マ-ケティングの大切な要素に、「どんな商品をいくらでどのように売るか」戦略を組み立てるというプロセスがあり、これをまとめたものをマーケティングの4Pと呼びます。4Pとは製品(Product)価格(Price)流通(Place)販促(Promotion)です。この中の1つがプロモーションです。簡単に言うと、プロモーションの目的は企業または製品の認知拡大と、購買の動機づけということになります。過去には外部の広告代理店丸投げしてきましたが現在は社員にもある程度、考え方が浸透してきて、外注率は下がってきています。