Webデザインのカラーモードについて

デザインの現場では、チラシやポスターなどCMYKのカラーモードで作るデータを扱いつつ、Webサイトやバナーなど、RGBのカラーモードで作るデータも一緒に納品することが増えています。
RGBとは、光の三原色である「Red(赤)」「Green(緑)」「Blue(青)」の頭文字を取った物で、Webデザインは原則としてこのRGBで制作します。

PCやスマホの画面というのは、モニターに並んだ小さな点が赤・緑・青の光を放つことで色を表示するという仕組みになっているので、制作物の色を忠実に再現したいのであれば、RGBで作るべきです。
そして、光の三原色というのは、舞台で使われる照明のごとく、それぞれの色を加えれば加えるほど白に近づくため、「加法混色」と呼ばれています。

一方、色材の三原色である「Cyan(シアン)」「Magenta(マゼンタ)」「Yellow(イエロー)」は、絵の具のごとく混ぜれば混ぜるほど黒に近づくため、「減法混色」と呼ばれています。
加法混色のRGBのほうが色の表現数は多く、再現できる色も広範に亘ります。
よって、RGBで表現されている色をCMYKで表現しようとした場合、若干くすんだ色味になってしまいます。
そして、紙媒体のデザインはCMYKで色の指定をしますが、WebデザインではRGBもしくはカラーコードで色の指定を行います。
RGBの場合、それぞれの色に対して「0~255」の数字を割り当て、カラーコードの場合は16進数を使います。

いずれも、RGB各色の強さを256段階で指定する物です。
ちなみに、CMYKで制作したデータをWebデザインとして使えないというわけではありません。
制作したデータをコピーして、フォトショップのRGBファイルに貼り付ければRGBに変換されますし、データの容量が多すぎてコピーできないようなら、一旦eps形式で保存し、フォトショップでRGB画像として開くといった方法を採ることもできます。

Webデザインのカラーモードについて
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